2015年7月3日金曜日

チョコレート・アンダーグラウンド



面白かったー!!

アニメや漫画になっているらしい。ぜんぜん知らなかった。

すごく分厚くて500ページくらいあるわりに、さくっと読めてしまった。わくわく、ハラハラ、スカッとするおはなし。

突然チョコレートはじめ、砂糖や甘味料が禁止になってしまい、健全健康党によるチョコレート狩りが始まる。
甘いものは全て健康なノンシュガー食品に変えられ、チョコレートを食べた人、所持した人は連行されて洗脳されるようになる。

そんなのおかしい!と声を上げた少年ハントリーと、親友のスマッジャー。チョコレートが禁止されてぱったりとお客が減ってしまった町のお菓子屋の店主、バビおばさんと知恵をふりしぼり、密売チョコレートの製造販売、ゆくゆくは地下の防空壕でのチョコレートバーをオープンする。
チョコレート隊員による『手入れ』を辛くも逃れていたけど、秘密のパスワードが漏れてスマッジャーとバビおばさんが連行されてしまう。

意気消沈するハントリーは、チョコレートバーを始める際に協力してくれた本屋のブレイズさんを尋ねる。すると彼は実は、本格的な反政府組織のリーダー的役割をしていて、ハントリーをその集会に招く。

健全健康党の更生施設から帰ってきたスマッジャーと、彼ら反政府組織メンバーは、テレビ局をジャックして市民にデモ行進を促すスピーチを流す計画を実行する。
ボケたふりをして老人ホームで計画の実行を待っていたバビおばさんは、土曜の昼のニュースで始まったブレイズさんの『すべての人に自由とチョコレートを!』の演説をホームの入居者に広め、デモを先導する。
演説に心を動かされた市民達は街の広場に集まって、圧倒的な数を見せつけついに、チョコレート規制の健全健康党は負けた。
というおはなし。

従う人、こっそり反抗する人、まわりを巻き込んで声を上げる人。守りに入っていたハントリーの母親やスマッジャーの父親が、最終的にはうん、やっぱりおかしい!と立ち上がるところはちょびっと感動する。
悪のチョコレート隊員たちが絶妙にへっぽこだったりして面白い。

どうせ変わらない、とみんなが選挙に行かなかったことから始まったことで権力を得てしまった健全健康党。いまの日本の若者たちも、ちゃんと選挙に行かないとこんなふうになってしまうし、実際そうなりかけているから、警告的な意味でも読めた。
砂糖に税金かけようとしているとかいう話もホントに出てるし、この本のできごとが他人事の作り話なんかじゃないように思えた。
わたしもチョコレートが大好きだし、アイスもドーナツも大好き。
もし禁止されてしまったらどうなってしまうんだろう。



重くてデカくて持ち歩くにはすこし不便だけど、これは面白かったなぁー。もっといろいろ読みたくなった!
なんならカバンに本が入ってないと不安になるくらいまでになった。すごい進歩。

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東京都, Japan
26歳♀下町生まれ下町育ちのクリエイター。
水辺ときれいな色とアロマと旅行と中国茶/台湾茶が大好きで、暗いところと重いものと辛いものが苦手な水属性です。
好きな香りは白檀。PacificaのSANDALWOODを愛用。

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